中島戦闘機設計者の回想

2010年05月19日

小説のジャンルとして第二次世界大戦を舞台とする物語は
人気が高い。

特にゼロ戦は
恐ろしく性能の高い戦闘機として登場する。
負けたケンカの中で
わずかに残った優位な点について
自慢とする気持ちは良く分かる。

私もゼロ戦は好きだ。

しかし、フラットな視点で技術力・工業力を眺めたとき
日本がアメリカに勝つ要素はどこにもなかった。
(講和に有利な条件を引き出すことはできたかもしれないが)

作者は実際に戦闘機を製作した立場から
このことを冷静に分析する。

そして技術的な進歩の方向性は
ヨーロッパに引けをとらなかったが
いかんせんついていける工業力がなかったことが
よく分かる。



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Posted by jeyson at 18:59│Comments(0)エッセイ
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